最近のニュース&雑談 part 2

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出典:香港政府HP:http://www.info.gov.hk/gia/general/201701/27/P2017012700355.htm

 

タータンタララタッタン~♪梁振英(CY)の最後の新年挨拶が始まります。イェーイ、学生と自撮り→香港の1年が幕をあけましたよっと。

そうです、春節!ニュースは退屈: 民族大移動かお祭りか。梁振英行政長官の挨拶は1分、習近平は9分強、蔡英文は日本語のTwitter挨拶で世間を賑わせ、朴槿恵さんは정규재tvで新年挨拶代わりの反論。皆さんお過ごし方が異なるようで…そんな春節を挟んだニュースを今回はチェックしていきたいと思います。

 

・韓国

潘基文が帰国(1/12); 正しい政党(1/24)と連携するのでしょうか。しれっと朴元淳は不出馬表明(1/26)

<速報>潘基文が大統領選不出馬を宣言(2/01)

サムスン李在鎔副会長の逮捕状請求と棄却(1/16~19)趙允旋がブラックリストの件で逮捕(1/21)される。

長い間棚上げされてきたと聞いている慰安婦白書は女性家族部から格下げされた「研究報告書」として発行される模様(1/10)。少々失望。

 

・中国

北京市長に蔡奇、上海市長に応勇を選出(1/20)海軍司令官に沈金竜を任命(1/20)習近平派の登用と軍の先進化を着実に進めている様子。

習近平国家主席ダボス会議で演説(1/17)貿易総額の減少が明らかになり(1/13)、2017年の成長率目標は6.5%前後に下方修正するという観測もあります。遼寧省は統計水増し(1/17)という悪事を働く; 選挙買収に続く李克強の勤務地における不正は何かを示唆しているのか。

国家観察委員会が来年の全人代で設立(1/21)されるようです。習近平派の政治局常務委員がトップになりますね。

 

・香港

行政長官選挙の構図固まる: 林鄭月娥(Carrie Lam) VS 曽俊華(John Tsang)。親中派が一本化に失敗すれば、民主派の300人強がキャスティングボードを握ることになるが、曽俊華という民意の反映は難しいかもしれない。

梁國雄(Leung Kwok-hung)はいつもの通り小道具で、劉小麗(Lau Siu-lai)はCYに対し録音攻撃→乱闘騒ぎ。資格剥奪の危機にある4名(下の写真を参照)は活発に動いている。社会民主連線・香港衆志は今後とも中国政府の標的となるのでしょうか。先日はデモ行進を決行→警察に行く手ふさがれる→劉小麗が声明文を読み上げ→解散。案外おとなしい。

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出典:on.cc 東網 http://hk.on.cc/hk/bkn/cnt/news/20170121/bkn-20170121142220888-0121_00822_001.html

 

・その他

日本・・・プライマリーバランスの悪化: 20年度の赤字6.4 or 8.3兆円?(1/20, 25)

北朝鮮・・・プルトニウムの保有50kg(1/11)、次に発射するのはICBMかムスダンか。

台湾・・・脱原発が可決(1/11)頼清徳台南市市長が来日記者クラブでの会見、小池知事と懇談等を行う。

 

以上、手短にまとめてみました。

以下、2点について簡潔にコメント。

①トランプ大統領の政策(仮説)ーー安全保障と経済

国際環境における制約が外交の継続性を担保するという主張(『国際政治』第177号)はドナルド・トランプに当てはまらないようだ。

12月2日のトランプー蔡英文電話会談に衝撃を受け、あわててAlexander Gray, Peter Navarroの論文(Foreign Policy)を読む。それから、TPPの離脱・NAFTAの再交渉、米英首脳会談における"NATO100%信頼"への対応を見て1つの結論に至った。

彼はまず相互依存の考え方を否定している。論文が主張しているように、TPPNAFTAは経済的損失をアメリカに与える一方、安全保障における利得を付与していないと理解しているのだろう。あくまでも力が平和の源泉となるのであって、その力とは国力=軍事力+経済力。そうしたリアリズムに基づいた対中政策: 現時点におけるパワーバランス: 米国>中国。様々な"赤字"は総合的な観点からアメリカの国力を奪っているという判断→是正。全ての分野における対外収支の"黒"がアメリカの繁栄(America First)に貢献するという考え: 赤か黒かの世界は単純明快で受け入れられやすい。その裏に伝統的な共和党の主張; 覇権主義の維持が隠れている: レーガンの原理"We will make america great again"、"Peace through strength"。負担の平等の実現→国力に勝る1強アメリカ優位の勢力均衡の維持・再建を目指している。

 

②韓国の政治未来予想ーー台湾を参考に 

次期大統領は文在寅「共に民主党」前代表が最有力でしょう。潘基文の不出馬には驚いた!ここでは野党から次期大統領が選出されたと仮定して、韓国の政治未来予測を試みる。2016年5月発足した蔡英文政権を参考にする。

1、政治は大統領1人で行うものではない。多くの政治家・官僚を登用する必要がある。共に民主党系は過去10年野党だった; この状況は台湾と同じで政策実行能力を担保するために、多くの経験豊富な実務家を配置することになる。ところが、この手法こそが新鮮味に欠け、まず支持者の失望を買うことになるだろう。台湾の場合、林全行政院長は元はと言えば、陳水扁時代の財務部長。文在寅大統領の場合、盧武鉉時代の古参の政治家が再び表舞台に出てくることになる。若者の盧武鉉個人に対する評価は異様に高いと感じるが、それはおそらく他の政治家に結びつくものではない。何も変わり映えしないではないか→まずこれで支持率が下落します。

2、野党系の大統領は改革断行を試みるでしょうが、改革には抵抗があり、法律を通さなければならないので、簡単に進行しません。これも台湾が良い例です。今のところ、国民党の不当な財産を取っ払ったくらいでしょう。台湾と同等もしくはそれ以上にイデオロギー対立の大きい韓国、立法機関における条件は台湾の民進党より分が悪いことを考慮すると、台湾以上に改革が進まない可能性は大いにあります→特に若者の不満が増えることが予想される。

3、現状の経済の混乱; サムスンの一連の出来事もあり、年始早々、韓国中央銀行は今年の成長率の見通しを引き下げました。有権者が一番重視する政策は経済で、その成果が一番の支持要因となるのですが、残念ながら過去と比べて非常に暗い。一朝一夕で上昇する類の指標ではなく、次期政権は経済で悩まされる可能性が高い。国民は崔順実ゲートに反省し、他方「共に民主党」の政治に耐えることが出来るのか。一日における爆発力ではない有権者の長期的な寛容性にも左右される。ポジティブな点は株価が高値を維持していること。

1~3より

一般的に考えて、韓国の次期大統領は困難な舵取りを強いられるだろう。筆者は上記を韓国の「構造的欠陥」と結び付けて考えている。文在寅が蔡英文(小英)以上に愛されキャラになり、ノサモ・ノプン以上の国民運動に恵まれれば、安定政権を築くことが出来ようか。少々ネガティブ過ぎる?